眠れない夜の散歩道

ベトナム帰りの50代男が綴る東京生活

LG29インチウルトラワイドモニター導入記

アマゾンプライムの無料映画を土日に事務所でよく見る。
無料なのに見たい映画がけっこうたくさんあってとてもありがたい。
だが、一つ不満に思っていることがあった。
事務所で使っているのは中古のデスクトップパソコンで、モニターももう10年以上前のモデルでサイズは20インチだ。
仕事で使う分には特に問題はないのだが、映画を見るには少し小さい。映画を見るときにはやはり視界の大部分をスクリーンが占めるのがいい。
20インチのモニターだと、映画の横長画面を表示すると上下が狭くなり、画面がますます小さくなってしまう。
そこで、映画を見るのに適したモニターを探してみたところ、ウルトラワイドという横縦比21:9のモニターがあることがわかった。
29インチと34インチが主流らしい。
アマゾンで販売している商品の中でいちばん安いのがLG29UM59-Pというやつだ。

販売価格は変動するが、2万6820円(税抜き)で売られていることが多いようだった。
これでも十分安いと思うが、懐具合がさびしいのでほしいものリストに入れたまま放置していた。
ところが! 2019年7月15日~16日に開催されたアマゾンプライムデーで、これが1万8248円に下がったのだ。
これはお買い得すぎる!
それでもぎりぎりまで迷い、プライムデー終了直前に注文する。

プライムデーの割引商品だったためか、配送は翌日というわけにはいかず、届いたのは注文からほぼ1週間後の7月23日だった。
さっそく組み立てる。
組み立ては簡単だが、一つだけ注意が必要なのはプラスドライバーを使うということ。手元になければどこかで買ってこなければならない。
そしてちょっと意外だったのが、29インチといってもそんなに大きく感じないこと。
ウルトラワイドなので左右はもちろん大きいんだけれど、天地は今まで使っていた20インチモニタとほとんど変わらない。というか、物差しで測ってみたらスクリーン部分の天地は20インチの方が数ミリ長かった。ただし、実際に表示される画面だとどうかはわからない。
天地が変わらないとあまり大きくなったという感じがしない。
23.8インチあたりを使っている場合、画面が大きくなることを期待して29インチのウルトラワイドに買い替えるとがっかりするかもしれない。
大画面を求めて買い替えるなら34インチの方をお勧めする。

古いPCでHDMI出力端子がないため、DVI-DとHDMIをつなぐケーブルを別に購入しておいた。
これで接続し、いよいよPCのスイッチオン!
おっ! ちゃんとログイン画面が出てきた!
よかった!
と喜んだのもつかの間、画像が何だか変なことに気づく。
うわっ! 横長になっちゃってるよ。
モニターの横が長い分、映っているものがすべて横長になっちゃっている。
とにかくログインする。
これはもしかするとモニターのドライバーがインストールされていないからかもしれない。
うん。きっとそうだ。
同梱されていたCD-ROMをPCに入れてインストールを試みるが、なぜかできない。
ダブルクリックしてもStartup.exeが起動しない。右クリックから管理者として実行をしたりしてみるが、やはりダメ。
CD-ROMの中身を一度全部PCにコピーしてからインストールを試みるも、同じだ。
うーむ、どうしよう…。
いろいろググってみると、このようなブログを見つけた。

tyarennzi.hatenablog.com

なるほどね。LGのサイトから落とせばいいんだね。
探してみるとあった。今回送られてきたのは29UM59で、サイトにあるのは29UM59-Pだけどまあ同じだろう。
ドライバーとオンスクリーンコントロールというやつの2つをダウンロードし、Startup.exeをダブルクリックしてみる。
ダメ。なぜか開けない。
困ったときには再起動じゃ!

再起動後に再びダブルクリックすると…今度はできた。
ふう。
でも、画面はやっぱり横長のままだ。
ふたたびグーグル先生に相談していると、このようなブログを発見。

yuutosi.net

なになに。「DVIから1920×1200以上を出すにはデュアルリンクDVIが必要」だって?
オレが買ったケーブルは……あーっ! デュアルリンク対応じゃない! これが原因だったのか。
しかたない。このブログでおすすめされているアマゾンベーシックのケーブルを注文するか。ポチッ!
ここで念のためにPCの仕様をメーカーのサイトで確認してみる。
解像度という項目があるな。どれどれ。
あれっ? 最大で1920×1200ドットになってるぞ。
グラフィックスカード選択時は最大2560×1440ドットとある。
グラフィックスカード? 何だそれ?
仕様書をもう少しよく見てみると、この機種にはグラフィックスカードを搭載した構成も存在することがわかった。
そのグラフィックスカードはAMD Radeon HD 6570というやつだ。
とりあえずググってみる。
スペックはこういうものらしい。
GPU : AMD Radeon HD6570 コアクロック : 650MHz メモリ : 1GB (DDR3 / 128bit) メモリクロック : 1,333MHz
・出力 : RGB ×1, DVI ×1, HDMI ×1 インターフェース : PCI-Express2.1 x16
正直意味がよくわからないが、これと同じかそれ以上の性能の物を取り付ければ2560×1080を表示することができるということだろう。
が、あまりお金はかけたくない。ワイドモニターにしたって、プレミアムデーのセールで激安になっていたから買ったのであって、他に高額の部品を購入したりしては本末転倒だ。

検討した結果、
MSINVIDIA GeForce GT 710 1GBというのが4000円を切っている。

性能的にはAMD Radeon HD6570とそう変わらなそうだ。
1000円足せば2GBの物が買えるが、ゲームをするわけではないから1GBで足りるのではないだろうか。
玄人志向というところからも同じNVIDIA GeForce GT 710 1GBが出ていて、こちらの方が500円ほど安い。けれども、MSIロープロファイル対応であるのに対して玄人志向の方はそうではない。
ロープロファイルとは何なのかよくわからないが、どうも筐体が小さいPCに取り付ける場合に使うアプリケーターのようなものらしい。
使うかどうかわからないけど、500円の違いならそれがあったほうがいいだろう。
というわけで、MSINVIDIA GeForce GT 710 1GBをアマゾンでポチる。と、その前に、さっき注文したDVI-HDMIケーブルをキャンセルする。だって、グラフィックボードにはHDMI出力端子が付いてるし、HDMI-HDMIケーブルならLGのモニターに付属していたからね。
あとはグラフィックボードが届くのを待つしかない。
今日は横長デブ画面のままでガマンする。

さて翌日、午前9時半ごろ早くも商品が配達されてきた。
仕事の都合で午後になってからグラフィックボードの取り付けを行う。。
電源を切り、ケーブルをすべて抜いて筐体のカバーを外す。
拡張カード取り付け金具というものを引き抜いてそれにグラフィックボードをはめ込むわけだ。
が、ここで気づいたのだが、PCに電源が入っていないため取説のPDFが見られない。当たり前だ。プリントしとくんだった。
やや焦ったが、記憶を頼りにスロットカバーを取り外し、グラフィックボードをはめることができた。
2つあるスロットのどちらに挿すべきなのかちょっと迷ったが、スロットの位置がずれていたのでピッタリ合う方に挿した。
拡張カード取り付け金具を元に戻し、カバーをして完了。

各種ケーブルを挿し直し、HDMI-HDMIケーブルでPCとモニターをつないでPCの電源をオン。
あれっ? 画面が真っ黒で右上にHDMIだのなんだのという表示が出るだけだ。
これでは何もできないので、電源ボタンを長押しして強制終了する。
HDMI-HDMIケーブルを外し、DVI-HDMIケーブルをつなぎ直す。
再び電源オン。
横長表示ではあるが画面が表示される。
事前にダウンロードしておいたNVIDIA GeForce GT 710のドライバーをインストールする。
電源を切り、ケーブルをHDMI-HDMIに替えてもう一度電源を入れる。
出た!
今度はWindowsのログイン画面が表示された。
ログインコードを入れるとデスクトップ画面に。
やった! デブじゃないちゃんとした表示になっている。
NVIDIA GeForce GT 710のドライバーは先にインストールしておかないといけなかったんだな。

いやあ。ここまで長かった。

LGの29インチウルトラワイドモニターへの買い替えを検討中のかた向けに注意点をまとめてみる。
1)29インチのウルトラワイドはそれほど大きくない。天地は今のモニターより小さくなる可能性もある。
2)組み立てにプラスドライバーが必要。
3)DVI-HDMIケーブルを使う場合はデュアルリンクDVIが必要(アマゾンベーシックのケーブルが対応している)
4)古いPCの場合、最大解像度に注意。グラフィックボードを取り付けないと2560×1080を表示できないかもしれない。その場合、3のDVI-HDMIケーブルは不要。
5)モニターのドライバーは添付のCD-ROMを使わず、LGのサイトからダウンロードした方がいい。
6)ダウンロードしたドライバーのexeをダブルクリックしても反応しない場合はPCを再起動してから試してみよう。
7)グラフィックボードを購入する場合、ゲームをしないなら高価なものは必要ない。
8)グラフィックボードの取り付けはPCの取説を見れば簡単にできる。
9)グラフィックボードのドライバーは先にインストールしておこう。

ああ、あともう一つ、このモニターには高さ調節機能がない。机の面からモニターのフレーム下端までが約10cm、モニターの画面までが約12cmだ。
前に使っていた20インチモニタはそれぞれ6cm弱、7cm強だったからかなり高く感じる。
自分の好みからいうと高すぎる。
これがイヤなら高さ調節機能付きの機種を選ぶか、モニターアームを買うかしなければならない。今回は激安にひかれて買ったのだからここはガマンするしかない。