ペーパードライバー講習を受けました
運転免許は21歳のときに取りました。けれども、東京で一人暮らし→ベトナム生活→東京で一人暮らしを合計30年以上続けてきたため、車を運転する機会はほとんどありませんでした。たまに実家に帰ったときに少し運転するくらい。
ところが、ちょっと事情があって車を運転しなければならなくなりました。
ベトナムではバイクを運転していましたが、バイクと自動車では大違いだし、交通事情もベトナムと日本はまったく異なります。
免許はゴールドなのですが、いきなり一人で運転するのはちょっと怖い。そこで、ペーパードライバー講習を受けることにしました。
地元エリアで検索し、良さそうなところに申し込みました。しかし、人気があるのか、予約できるのが1カ月くらい先です。まあ、その間にYoutubeで運転動画を見て勉強しておきましょうか。
さて、いよいよ講習当日です。自宅近くのコンビニ前駐車場で待ち合わせました。割と広い駐車場なのですが、少し先に行って待っていると場所がけっこう埋まっていて、大丈夫だろうかと心配になりました。
それでも、約束の時間ちょうどにインストラクターの車が入って来たときには数台分の空きがあって、問題なく待ち合わせることができました。
インストラクターの先生は30代くらいの男性で、やさしそうな人でした。その場でいくつか書類を読んでサインすると、先生の運転で近くの別の場所に移動します。ああ、そうそう。事前に免許証を確認されるものと思っていたら、免許証のめの字も話に出なかったので驚きました。
まずは車の動かし方から。ドライビングポジションの取り方、エンジンの掛け方、ドアミラーの調整の仕方、ウインカーやワイパーの動かし方などを習います。
次は交通量の少ない道路で幅寄せの練習です。横にフェンスがある場所で、左側に車を寄せて停まります。最初は空けすぎでしたが、サイドミラーを見ながら距離をつかむようにすると、だいたいちょうどいい間隔を空けて停車できるようになりました。
それから、その周辺の道路で基本的な右折や左折を確認します。使った車のブレーキが非常に敏感で、ちょっと踏むとグッと効くので少し戸惑いました。けれど、それを除けば特に問題はありません。
そこから大きい道に出て市街地走行の練習です。助手席に座るインストラクターは補助ブレーキを手に持っています。生徒は何をやらかすかわかりませんから、緊張しているのでしょう。
先生の指示に従って、次を右折、次を左折というふうに走っていきます。
途中、横断歩道近くに歩行者が立っているのにそのまま通過してしまいました。失敗したなと思い、先生にそう伝えると、「今のは渡るのか渡らないのか微妙でしたから、仕方ないですよ」と言われ、ちょっとホッとしました。
大きな駅の前にまで行き、また出発地点の方に戻っていきます。この頃には運転の勘をかなり取り戻した感じで、走っていて不安を感じることはありませんでした。
戻る途中、駐車の練習をしたいという私のリクエストもあり、ショッピングモールの駐車場に入りました。立体駐車場の上の方へ行き、空いている場所で駐車の練習です。
まず、インストラクターの持っているタブレットで理論的な説明を受けます。次にいよいよ実践です。まずは右バックでの駐車ですが、真ん中に入りません。何度か繰り返しますが、なかなかうまく行きません。前タイヤが今どっちを向いているのかがわからなくなるのと、ミラーの中の画像と実際とが自分の頭の中でうまくシンクロしないのが原因ではないかという気がします。
右バックが完全に成功しないまま、次は左バックの練習をします。しかし、やはりうまく行きません。
「運転をしていたころも駐車が苦手でしたか?」と先生に聞かれてしまいました。
私のようにセンスのない人間には、何度も練習するしか駐車がうまくなる方法はないようです。車買おうかな。
時間切れなので、そこから出発地点のコンビニに帰ってきました。
先生から成績簿をもらうと、駐車が5点満点中3点。これは仕方ありません。そして、走行中の安全確認が5点満点中4点でした。自分ではやっているつもりでも不十分だったんですね。運転中、心の余裕がなかったようです。
ちょっと思ったのは、今回割とスムーズに運転することができたのは、横でインストラクターが次にどうすべきか、どの道を走るかを指示してくれたことが大きいのではないかということです。自分一人で目的地を決めてそこまで運転するとなったとき、はたしてこんなに気楽に走れるかどうかはわかりません。
今回は3時間の講習でした。あと1~2回受けて車線変更などの練習をすることを勧められました。
いやあ。結論としては受けてよかったですね。2万円弱かかりましたが、それだけの価値はあります。とりあえずレンタカーやカーシェアリングなどで車を借りて練習してみたいと思えるようになりました。
先生、今回はありがとうございました!