眠れない夜の散歩道

ベトナム帰りの50代男が綴る東京生活

技能実習生送り出し機関の教育再考

以前の記事でベトナムの送り出し機関の教育についてやや批判的に書いた。
sieuanhhung.hatenablog.com

大の大人に対して「躾」をするなんていうのは傲慢ではないかと。
しかし、矛盾するようだが、そういうことをする側の気持ちも私にはわかるのだ。

ベトナムに住んだことがあるなら、騒音に対するベトナム人の鈍感さに悩まされたことのない人はいないだろう。
私はベトナムのド田舎のローカルホテルで数年生活した経験がある。
そのとき最もストレスとなったのは騒音だった。
都会からは100キロ以上離れており、観光地でもないので、ホテルの宿泊客はほとんどがベトナム人だ。
団体客がやってきて、いくつかの部屋に分散して宿泊する。
数人がひと部屋に集まって話をしている。
それはまだいい。
だれかの携帯に電話がかかってくる。
すると、電話を受けた人間は部屋を出て廊下で話をする。
他の人の話の邪魔にならないようにしようという心遣いだ。
素晴らしいではないか。
ところが、隣の部屋にいる私に対しては彼はまったく心遣いをしてくれないのだ。
携帯電話の向こう側にいるだれかと延々と大声で話し続ける。
廊下では声がよく響くうえ、ローカルホテルの部屋は防音仕様ではない。

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また、部屋のドアを開けっぱなしにして別の部屋の人間同士で会話することもある。それがときには2時間も3時間も続くのだ。
部屋の出入りのときは、思い切り力をこめてドアを閉める。当然のことながらこの音も大変よく響く。

これは珍しいことではなく、むしろこういったことが日常だった。
当たり前だけれど、こういう人に自分の隣の部屋に住んでほしくない。

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今日本に来ている技能実習生、そしてこれから日本に来る技能実習生たちは、もともとこの程度もしくはそれ以下のレベルのモラルしか持ち合わせていない人間が多い。

騒音に関することにとどまらず、交通ルールを守る、法律に従うといった、ごく当たり前のことができない人がたくさんいる。
それを日本に送り込んで問題を起こさないようにするためには、軍隊式の生活で「躾」をすることもやむを得ないのかもしれないとも思えてくる。