眠れない夜の散歩道

ベトナム帰りの50代男が綴る東京生活

ベトナムの交通マナーは今どうなっているのか?

技能実習生送り出し機関に関する記事の中で、バイクを運転していて赤信号で止まっていたら後ろのバイクが次々に追い越していき、追い抜きざまに罵られたという体験について語ったことを書いた。

sieuanhhung.hatenablog.com

あれはもう20年くらい前の話なので、今ではさすがにそんなことはないだろうと思っていた。
しかし、どうもそうではないようだ。

今日12月24日付のベトナムのネット新聞VnExpressにこんな記事が掲載されていた。

vnexpress.net

赤信号で止まったら、「田舎もんが! だれもいないのに止まっていやがる」と罵られたと文化・スポーツ・観光省の Trịnh Thị Thủy副大臣が語っている。
交通警察局副局長のĐỗ Thanh Bình氏によれば、交差点に警察官が立っていなければみんな信号を守らない。

やれやれ。
何も変わっていないじゃないか。

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Photo by Artem Bali from Pexels

技能実習生送り出し機関の教育再考

以前の記事でベトナムの送り出し機関の教育についてやや批判的に書いた。
sieuanhhung.hatenablog.com

大の大人に対して「躾」をするなんていうのは傲慢ではないかと。
しかし、矛盾するようだが、そういうことをする側の気持ちも私にはわかるのだ。

ベトナムに住んだことがあるなら、騒音に対するベトナム人の鈍感さに悩まされたことのない人はいないだろう。
私はベトナムのド田舎のローカルホテルで数年生活した経験がある。
そのとき最もストレスとなったのは騒音だった。
都会からは100キロ以上離れており、観光地でもないので、ホテルの宿泊客はほとんどがベトナム人だ。
団体客がやってきて、いくつかの部屋に分散して宿泊する。
数人がひと部屋に集まって話をしている。
それはまだいい。
だれかの携帯に電話がかかってくる。
すると、電話を受けた人間は部屋を出て廊下で話をする。
他の人の話の邪魔にならないようにしようという心遣いだ。
素晴らしいではないか。
ところが、隣の部屋にいる私に対しては彼はまったく心遣いをしてくれないのだ。
携帯電話の向こう側にいるだれかと延々と大声で話し続ける。
廊下では声がよく響くうえ、ローカルホテルの部屋は防音仕様ではない。

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また、部屋のドアを開けっぱなしにして別の部屋の人間同士で会話することもある。それがときには2時間も3時間も続くのだ。
部屋の出入りのときは、思い切り力をこめてドアを閉める。当然のことながらこの音も大変よく響く。

これは珍しいことではなく、むしろこういったことが日常だった。
当たり前だけれど、こういう人に自分の隣の部屋に住んでほしくない。

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今日本に来ている技能実習生、そしてこれから日本に来る技能実習生たちは、もともとこの程度もしくはそれ以下のレベルのモラルしか持ち合わせていない人間が多い。

騒音に関することにとどまらず、交通ルールを守る、法律に従うといった、ごく当たり前のことができない人がたくさんいる。
それを日本に送り込んで問題を起こさないようにするためには、軍隊式の生活で「躾」をすることもやむを得ないのかもしれないとも思えてくる。

コーヒー断ちと紅茶の話

コーヒー断ちをして一つ残念に思っていることがある。
それは、暇つぶしにカフェに立ち寄るというのがしにくくなったこと。カフェでコーヒーを飲みながら本を読んだり、単に時間をつぶしたりするのはごく当たり前のことだった。
コーヒーを飲めなくなっても、カフェなら必ず紅茶は置いてあるからそれを飲めばいいだけだろうと言われるかもしれない。それはそうなのだが、紅茶の場合、ティーバッグで出てくるのが気に入らない。ティーバッグの紅茶なら自宅で飲んでも味が変わらないではないか。

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コーヒーの場合は、まあよっぽどの凝り性で豆から買って挽いて飲むという人なら別かもしれないが、カフェで飲むコーヒーの方が家で飲むのよりずっとうまい。だからカフェでコーヒーを飲むことに抵抗はない。
けれども、ティーバッグの紅茶を店で飲むのはすごくお金がもったいなく感じる。
そのため、何かを食べるついでに飲むという場合以外はカフェに立ち寄ることがほとんどなくなった。
たしかにお金の節約にはなるが、楽しみを一つ失ったような気がする。

ここまで書いて思い出したことがある。
私が大学生の頃だから、今から30年以上前の話だ。
そのころ住んでいた吉祥寺の北口、駅から10分ほど歩いたあたりに紅茶専門店があった。若い女性が一人でやっている店だった。紅茶専門店だけあって、紅茶はティーバッグではなく、ポットで出てきた。種類も豊富だった。
その頃からコーヒー党だった私がなぜかその店を気に入って、ときどき通っていた。

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……はずなのだ。しかし、今吉祥寺北口の様子を思い浮かべてみると、いったいあの店がどこにあったのか、まるで思い出せない。
サンロードを北に歩き、バウスシアターを通り過ぎて突き当たった通り沿いだったろうか? なんだかしっくりこない。
もちろん今では残っていないだろう。

それでも一つだけ確実に言えることがある。紅茶を飲みに店に通ったことが自分にもかつてあったのだ。

技能実習生送り出し機関訪問記~その2

この送り出し機関の場合、寮費は半年で1000万ドン、食費は1日5万ドンとのこと。
送り出し機関が技能実習生から徴収できる法定の金額は3600USD。それに加えて日本語学習の学費がたしか590万ドンだったはずだ。
寮費1000万ドンの中にこの590万ドンが含まれているのか確認するのを忘れてしまったが、おそらく含まれているものと思われる。
半年分の食費が900万ドンだから、合計すると50万円弱くらいかかる計算になる。

もしブローカーが介在していると、一人につき1000USDほどの紹介料を取られるため、2人のブローカーが関係していれば合わせて70万円ほどになる。

機関の担当者の説明によれば、現在は各地方で直接採用活動を行うことでブローカーを排しているとのことだ。それによって技能実習生が抱える借金の額は以前より減り、失踪者も減少したという。
とはいえ、ほとんどの技能実習生が貧しい農村の出身であることを考えると、50万円~70万円はほぼ全額が借金だと考えていいだろう。家族が田んぼや畑を抵当に入れて借りたお金かもしれない。

午後には別の送り出し機関の職業訓練センターを訪問する。と言っても、午前に訪問した会社のグループ会社だ。
センターは、ホテルから車で45分ほど走った場所にある。建物は平屋で広いオープンスペースになっている。ここで、塗装、型枠、縫製、建設、ビルクリーニング、食品加工、左官、溶接その他の職業訓練を行っている。
私が訪問した日には、日本から10社が訪れて候補者の面接を行なっていた。建設の実技試験として足場の組み立てと解体をやらせている会社もあった。

ここでは例えば5人ほしいと日本の会社から連絡を受けると、募集をかけ、応募者の中から送り出し機関が15名ほどを選抜する。15人は寮に入り、1週間ほどのトレーニングを経て日本企業の面接を受ける。そこで採用が決まった5人は引き続き職業訓練を受け、不採用となった10人はさようならとなる。この1週間については寮費や学費は無料なのだそうだ。
ここでの訓練期間は、日本語と職業技術を両方学ぶため、6カ月~8カ月になるという。

この職業訓練センターでは中を見て回っただけで、技能実習生と話をすることはできなかった。

着いたときには4~5台だった駐車場の車が帰る頃には12台以上になっていて、入りきらず敷地の外の路上に駐車している車まであるほどだった。

ホーチミンのタクシードライバー

ホーチミンでタクシーに乗ったときのこと。

ホーチミンでは中心部からかなり離れたBình Chánh区という地区のホテルに宿泊した。そこから中心部である1区まで行くのに、ちょっとわけあってGrabではなくタクシーを使った。

ドンコイ通りとレタントン通りの角までとベトナム語で伝えたら、運転手がひどく驚いて、「どうしてベトナム語ができるんだ? ベトナムに住んでいたのか?」と聞いてきた。
かなり長く住んでいたと答えると、「ベトナムは好きか?」「ベトナム人についてどう思うか?」と質問が飛んでくる。
運転手は50代と思われる男性で、北の言葉を話す。

ベトナムは好きだし、ベトナム人は開けっぴろげで客好きだ。ただ、規律を守るという点について言えば日本人より落ちると思う。と当たり障りのない回答をする。
すると、「いや。あんたは本当のことを言っていない」「日本人は素晴らしい。第2次世界大戦で焼け野原になったのに、勤勉さによって経済大国になった。大地震津波でひどい損害を受けてもすごいスピードで立ち直った」
「あの津波の後、日本では略奪が起きず、みんな行列を作っていた」と手放しで日本をほめる。
「いや。たしかにハイチで天災が起きたときのような略奪はなかったけど、盗みを働くヤツはいたんだよ」と、一応言っておく。

「日本は世界中の尊敬を受けている」と言うので、「ベトナムもすごいよ。世界で唯一アメリカに戦争で勝った国じゃないか」とベトナムをほめた。
「そうだ。けれど、そのためにベトナムがどれだけの犠牲を払ったか知っているかい?」
「確かに多くの人が死んだよね。200万人だか300万人だか……」
「違う。本当は600万人死んでるんだ。表立っては言えないけれど」

ファン・ボイ・チャウの東遊(ドンズー)運動などにも詳しく、この運転手はインテリだとしか思えない。
「前は違う仕事をしていたんだ」と言ったが、何をしていたのかは教えてくれなかった。

ベトナムが好きだと言ってくれてうれしい。できればベトナムで働いてほしいし、日本とベトナムの関係をよりよくするようなことをしてほしい」
「今日はお客さんと話ができてよかった」

こうしておよそ30分のドライブは終わった。

技能実習生送り出し機関訪問記~その1

ハノイ技能実習生の送り出し機関を視察した。

事務所を訪ね、会社のちょっと偉い人たちとお話したあと、日本語教育センターを訪ねた。事務所はハノイの街なかにあるが、日本語教育センターはそこから車で30分以上走った郊外にある。

案内してくれた方は、「この敷地内は日本です」とおっしゃる。未来の技能実習生たちはこの施設の中で24時間日本式の生活を送っているということらしい。

ハノイの街角の写真
ハノイの街角

彼らは深々とお辞儀をする。女性はお腹のあたりに両手を添えて、男性は両脇に手をおろして。
それが日本人を戯画化した姿であるように思われてならない。特別な場合でなければ日本人があんなに深くおじぎをすることはないし、女性がお腹に両手を当ててお辞儀をするというのも、一部の接客業くらいではないのか?
何十年か前のハリウッド映画に出てくる日本人の姿に重なる。

校舎には様々な掲示がなされており、その中には5Sについてのものもあった。
5Sとは、次の5つのことだ。

・整理(せいり、Sàng lọc)
・整頓(せいとん、Sắp xếp)
・清掃(せいそう、Sạch sẽ)
・清潔(せいけつ、Săn sóc)
・躾(しつけ、Sẵn sàng)

これは何も技能実習生の教育センターだけに見られるものではなく、日本の工場でも海外の日系企業でもふつうに展開されている職場の環境維持活動だ。

ベトナム語でもSから始まる単語を使って強引に5Sにしている。
Sạch sẽは意味からすれば「清潔」に近いのだが、「清掃」を表すベトナム語がdọn dẹp、quét tướcなどでSから始まらないため、Sạch sẽを「清掃」に持っていき、「心をこめて面倒を見る」という意味のSăn sócを無理やり「清潔」に当てたのだろう。

それはそれとして、5Sを見るときいつも気になるのは最後の「躾」という言葉だ。
躾というのはペットをはじめとする動物の調教や訓練に使う言葉なのではないか? 人間に対して使うのは子どもに生活習慣や礼儀作法を身に付けさせるときに限られるはずだ。
大の大人を相手に躾をするというのはあまりにも傲慢ではないだろうか。

この日本語教育センターを批判しているわけではない。どこの技能実習生研修施設でも、そしてどこの日系企業の工場でも同じことが行われている。

約300人がこの敷地内で寮生活を送っている。3~5カ月日本語を勉強したのち、技能実習生として彼らは日本に渡る。
時間割表を見ると、朝5時半から夜23時まで予定がびっしり詰まっている。授業は1日6コマ(1コマ約1時間)で、そのうち5コマが日本語のクラス。それ以外は日本の文化や生活を教えるクラスだ。

自動販売機の写真
ベトナムではまだ数少ない自動販売

日本語のクラスで話をしてくださいと言われ、彼らの前に立つ。
ひとクラスは15人程度。
何か質問をということで、彼らの出身地を尋ねた。
ハイズーン省、フンイエン省フート省などの北部出身者が大半で、ゲアン省など中部出身者が少しいる。

今度は反対に彼らの方からの質問を受ける。
ベトナムの交通についてどう思いますか?」
ああ、これは「バイクが多くて驚いた」「道を渡るのが怖い」という答えを期待しているのだろうなあ。
しかし、ベトナムに来たばかりの外国人ならともかく、10年以上ベトナムに住んでいた私には今さらそんな答えをすることはできない。

「バイクを運転中、赤信号だったので交差点の先頭で信号待ちをしていました。交差する道路のバイクが途切れると、まだ赤信号なのに後ろに並んでいたバイクが私のバイクを追い越して信号無視して交差点を渡っていきました。それだけでなく、追い越しざまに私を罵っていく人もいました」
と話した。けれど、日本語の勉強を始めて数カ月の彼らには理解できないようだ。そこでベトナム語で説明したのだが、考えてみれば日本語の授業ではないか。生徒も先生も日本人と日本語で会話することを期待していたというのに、バカなことをしてしまった。後で反省する。

(つづく)

※写真はいずれも送り出し機関とは無関係です。

ベトナム航空はなかなかいいし、Webチェックインは使える

今回のベトナム旅行では、Webチェックインを利用した。ベトナム航空の場合、出発予定時刻の24時間前からWebでチェックインができるようになる。

Webチェックインのやり方についてはこのへんのブログに詳しい。
mayowazunoru.com

www.aikotobahalalala.com


Webチェックインをするとどんないいことがあるのかというと、空港でWebチェックイン済みの人専用のカウンターを利用できるのだ。一般のエコノミークラスカウンターはほぼ常に長い行列ができている。それに対して、Webチェックインカウンターはほんの数人しか並んでいない。これは大きなストレス軽減となる。

また、Webチェックイン時に座席も選ぶことができる。空港のカウンターでは窓側から通路側か真ん中かしか選べないが、Webチェックインならその時点で空いている席ならどこでも好きな所を指定できる。

Webチェックインが終わると、自分のメールアドレス宛にモバイル搭乗券、ウェブチェックイン搭乗券が送られてくる。これを印刷するかスマホで表示してカウンターで提示することになっているようだが、実際にはそんな必要はなかった。

ベトナム航空の飛行機の写真

今回の旅で、ベトナム航空には非常にいい印象を持った。
機体は新しくキレイでエンターテインメント用スクリーンも比較的大きい。エコノミーなので機内食の味はほめられたものではないが、食べられないほどひどくはない。他の航空会社ではたいてい有料になるアルコールも無料らしい(私は飲まないが)。
飛行も離着陸も非常にスムースだったし、ディレイもほとんどなし。
着陸の少し前になるとスクリーンに流れるベトナム紹介用動画もよくできていた。

料金もリーズナブルだったから、頻繁にベトナムに行くようならベトナム航空のマイレージに申し込みたいところだ。

www.vietnamairlines.com

今困っていること2つ

スマホはZenfone 4 Max Proを使っている。この機種はバッテリーの容量が5000mAhとデカいのが売りで、私もそれを目当てに買った。

Zenfone 4 Max Proの写真
Zenfone 4 Max Pro

実際にバッテリーのもちはいいと思う。最近の他の機種のことを知らないのでちゃんとした比較はできないが、私の使い方では2日は余裕でもつ。
CPUがどうだカメラの写りがどうだと言い出せばいくらでもケチはつけられるだろうが、ゲームなど詰将棋くらいしかしない私にとっては何の問題もない。
ちなみに、アンドロイドのバージョンは7.1.1だ。

2つだけ困っていることがある。

一つは、スリープ時にWiFiが切れてしまうこと。
ネットで調べると、設定→Wi-Fiの設定→「スリープ時にWi-Fi接続を維持」で「常に接続」を選べばいいんだといろんなサイトに出ている。

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しかし、そんなことはとっくにやっている。
いくら「常に接続」を選んでも、少したつといつの間にか「接続しない」に戻ってしまうのだ。

セーフモードで再起動してみたらその症状は出なかったので、アプリが悪さをしているのだろうが、アプリを全部アンインストールし、一つ一つ新たにインストールし直して症状が出ないか試すなんて面倒くさすぎてやる気にならない。
というわけで、それ以外の解決方法をご存知の方がいたらぜひ教えていただきたい。


もう一つは、自宅のWi-FiWiMAX)に接続するたびにログイン画面が現れること。ログインも何も既につながっているのだ。

ログイン画面のプリントスクリーン
自宅のWiMAXに接続するたびに現れるログイン画面

以前書いたGoogle Chromeを起動するたびにGoogleアカウントへのログイン画面が表示されるのと似た症状だ。

sieuanhhung.hatenablog.com

あちらは解決したが、こちらはもうずっとそのままになっている。
ログイン画面を無視するか消すかすればいいのだが、面倒でしかたがない。

おそらくスマホではなくWiMAX側の問題ではないかと思う。他のWi-Fiに接続したときはこんなことにはならないから。
これに関してはググってみても情報が見当たらない。同じ問題で悩んでいる人は他にいないということだろうか?

同じ症状が出たけど直したぞという方は解決法を教えてください。

日本のミステリーを読んでみた

推理小説、ミステリーが好きだ。

コナン・ドイルシャーロック・ホームズをはじめとして子どもの頃から様々な作家の小説を読んできた。が、読むのはもっぱら海外のミステリーで、横溝正史をほぼ唯一の例外として日本のミステリーはほとんど読んでいなかった。
世界水準から見れば日本の小説なんてレベルが低いに違いないと思っていた。たしかに横溝正史はおもしろいが、他はそんなことないだろうと。

最近になって、ふとしたきっかけから日本の現代作家のミステリーを手に取ってみた。何の知識もないので、ネットで「日本のミステリーベスト」みたいなものを調べ、そこに挙げられている作品から読んでみる。
実際に読んだのは以下のような作品だ(順番には意味なし)。

悪の教典 (文春文庫) 貴志 祐介 (著)
イニシエーション・ラブ (文春文庫) 乾 くるみ (著)
セカンド・ラブ(文春文庫) 乾 くるみ (著)
葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫) 歌野 晶午 (著)
隻眼の少女 (文春文庫)麻耶雄嵩(著)
あぶない叔父さん(新潮文庫) 麻耶雄嵩(著)
仮面山荘殺人事件 (講談社文庫) 東野 圭吾 (著)
容疑者Xの献身(文春文庫)東野 圭吾 (著)
十角館の殺人(講談社文庫) 綾辻 行人 (著)
どんどん橋、落ちた(講談社文庫) 綾辻 行人 (著)
ゴールデンスランバー(新潮社)伊坂 幸太郎 (著)
アヒルと鴨のコインロッカー(創元推理文庫)伊坂 幸太郎 (著)
向日葵の咲かない夏 (新潮文庫) 道尾 秀介 (著)
私が殺した少女 (ハヤカワ文庫JA) 原 尞 (著)
天使たちの探偵(ハヤカワ文庫) 原 尞 (著)
月光ゲーム―Yの悲劇'88 (創元推理文庫)有栖川有栖 (著)
46番目の密室(講談社文庫)有栖川有栖 (著)
99%の誘拐(講談社文庫)岡嶋二人 (著)

他にも図書館で借りて読んだものがあったと思うが、今手元になく思い出せない。
このリストの中には最後に読者をあっと言わせる大技を駆使した作品がいくつかある。そりゃないだろうと思うものもあるが、そういう大きなトリックを仕掛けようとする作者の心意気を私はよしとする。
気が向いたらおいおい感想を書いていくつもりだ。

今日はとりあえず本の紹介だけにしておく。

久しぶりにベトナムを旅して

毎日更新すると誓ったこのブログだが、開始2週間にして早くも挫折。
旅行中はふだんにも増してネタが豊富なのだから、記事を書くのも容易なはずなのだが…。

ブログと共に始めたコーヒー断ちはベトナム旅行中も継続した。
ベトナムにはそこら中にカフェがあり、アイスコーヒーを飲みながら街の喧騒を眺めるのも楽しみのひとつなのだが、ガマンするしかない。
Trà Lipton(紅茶のこと)を飲んで同じことをした。

ハノイのカフェ
ハノイのカフェで紅茶を飲む

ベトナム旅行を通しての印象は、確実にお金持ちが増えているということ。経済的に真ん中から上の層が全体に持ち上げられている感じがする。
例えばコーヒー1杯5~6万ドンする高級カフェがハノイホーチミンの街じゅうにある。
今日のレートで計算すると、5万ドンはおよそ243円だ。ドトールブレンドコーヒーが250円だからほぼ同じ値段と言える。
もちろんベトナムでその値段のコーヒーを出す店は高級店であり、一方ドトールは庶民的なコーヒーチェーンだから単純な比較はできないが、それでも一般的にイメージする日本とベトナムとの経済格差から考えれば驚くべきことだ。
コーヒー1杯にそれだけのお金を出せる人が大勢いるからこそ、そのような店が数多く存在できる。

ホアンキエム湖のほとりでは、愛玩犬を散歩させている人たちを見かけた。
以前はあまり見ることのない光景だった。

犬を散歩させる人
ホアンキエム湖で犬を散歩させる人

一方真ん中から下はどうかといえば、今回は日数が少なかったこともあり、残念ながらあまり接する機会がなかった。
それでも物乞いはいるし、最下層から全体に底上げされているという印象は受けなかった。

ホーチミンの4区を流れる運河沿いにかつて存在したスラム街が一掃され、キレイに護岸工事がされていたのに驚いた。あそこに住んでいた人たちはどうなったのだろう。

ハノイの日常食

今日の朝食はホテルから歩いて1分の店でBánh cuốn nóng。
豚の肩ロースときくらげなどを米粉を薄く延ばして蒸したもので巻いた食べ物だ。それを少し甘いタレにつけて食べる。

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この店のはおいしかった。
これで3万ドン(約140円)。

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中に豚肉ときくらげが入っている。

昼はやはりホテルのすぐそばの店で皿飯にする。店頭に何種類もの料理が置かれているので、その中から食べたいものを指さして皿にいっぱい盛られたご飯の上にのせてもらう。今日は4種類。あまり期待していなかったのだが、おかずはみんなおいしかった。ご飯はまあまあで量が多すぎた。
お値段は4万ドン(約190円)。

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ホテル自体は全然よくないが、周辺の店は充実している。食べてないけどPhởやBún chảの店もあるしね。さらに2分歩けばコンビニもある。そして5分歩けばロッテマートだ。

ハノイのGrab事情

宿泊しているホテル近くのショッピングセンターからハノイ中心部にあるレストランまで移動するのにGrabを使った。
最初は5万4000ドンと表示されたのだが、乗る前だったか乗ってからだったか、いつの間にか2万4000ドンに変わっていた。特別割引が適用されたようだ。別にこちらが何かしたわけでなく、自動的にそのようなプロモーションが実施された。
目的地に着き、ピッタリ2万4000ドンを払う。運転手が文句を言わないところを見ると、3万ドンはGrabが全て負担し、運転手の負担はゼロなのだろう。

到着する直前にGrabからメールが送られてきて、そこにも支払い金額が載っている。これは最初に表示された金額と違っていることがある。プロモーションのせいではなく、有料道路の料金などが最初の金額に加算されるのだ。

昨日空港からホテルまで乗ったときは、最初に表示された金額を払おうとしたら足りないと言われ、いや、24万3000ドンだったよと反論したら、1万5000ドンは有料道路の料金だと返された。そのとおりに払ったが、そのときはやや釈然としなかった。しかし、あとからメールをチェックすると、運賃24万3000ドン、有料道路料金1万5000ドンと明細が表示されたE-ReceiptというものがGrabから送られてきていた。運転手がウソをついたわけではなかったのだ。

合計25万8000ドンのところ26万ドンを渡すとお釣りを返そうとする。これには驚いた。ふつうのタクシーの運転手なら、2000ドン程度の釣りは返そうとしない場合も珍しくないからだ。

帰りは旧市街でGrabを使ったが、応じてくれるドライバーが現れない。土日はホアンキエム湖を囲む道路が歩行者天国になっているため、そこに隣接する旧市街には入ってきたがらないのだろう。

ホアンキエム湖の南側まで歩き、歩行者天国を抜けたところで再びGrabで車を呼ぶ。応じてくれたドライバーがいたのだが、Grabアプリの画面を見ていたらどんどん遠ざかっていくではないか。やれやれ。画面上のキャンセルボタンを押してキャンセルする。

さらにもう少し南に歩き、もう一度Grabで呼ぶと、今度はすぐにドライバーが表示され、5分後くらいにはやって来た。
ドライバーのせいかどうかわからないが、ホテルに着く直前で道案内をしなければならなかった。細い路地が入り組んでいる場所ではGPSでも正確に道案内できないのだろうか?
往路と距離的にはほとんど変わらないが、料金は5万8000ドンだった。

2019年8月7日追記
ハノイ Grab」などのワードでググってこのブログに来る人が多いようだ。
この記事は私の体験談しか書いていないので、Grabについて詳しく知りたいという人には物足りないだろう。
そこで、そのような人向けのブログを紹介したい。
Grabのことを調べたい人はこちらを。
kerubito.net

ハノイのGrabについてはこちらのブログなんかが役立つと思う。
www.saku-bangkok.net